やっとゆっくりお祝いできると思ったら、、、

「ふれあいコン、前半が終わったね。お疲れさま、千聖。」
「うん、あなたも見守っててくれてありがと。お疲れさま。」
「キミは本当に楽しそうだったね。いい経験が出来たね。」
「ホント、楽しかったよ。何といっても安倍さんが面白くて。
 安倍さんを、最前でがっつけてラッキーだったよ!!」

「楽しく演じるのは、見る側にとっても良いことだからね。」


「そうだ、コンとかでバタバタして遅れちゃったけど、
 今日はケーキを買ってきたよ。」

「え、いらないよー。」
「なんで?プレゼントも用意したのに。」
「だから、いらないってー。」


「誕生日だから特別って訳じゃなくって、
 あなたと一緒にいられる毎日が、私には特別なの。」

「でも、キミがこの世に登場した記念日だからさ。」
「ううん、私の方が、この世に生んでくれた両親と神様、
 そして私が生まれた時代にいてくれたあなたに感謝したい。」

「だから今日は、感謝の気持ちを込めて、
 出来そうもないくらいの事、おねだりしてくれていいよ。」


「そっかぁ。じゃあ、お願いしようかな。」
「なあに?」


「いつもの最高の笑顔で僕を包み込んでください。」


「僕にとっても、キミと一緒にいる毎日が特別なんだよ。」