「アハ、岡井タペだっ」

文化祭の時、歩いてたら、見知らぬ人に声をかけられた。
フレンドリーって言葉を履き違えた、ただの馴れ馴れしいウザイ奴。


岡井タペを着けるのが、希少ってのを通り越して、ネタでやっているくらいに
そいつには見えたのかもしれないね。
とても珍しいものを見るような、可愛そうなものを見るような感じで、
「声を掛けてあげた」風に接してきているのが見えて。


そうやって声を掛ければ、嬉しがったり、照れたりするのかと思ったのかな?
「っで?」って顔だけを向けたら、予想外だったのか、おろおろしてた。


視野が狭いのは個人の自由だから良いけど、その狭いちっぽけな価値観を、
周りにまで押し付けようとするのは、迷惑極まりないね。




その一方で、RKからの、「あの可愛い子は誰なんだろう?」っていう視線は
とても暖かく感じたよ。RKの見る目は、曇りなく正直だからね。
近づいてきたら、「この子は、おかいちさとちゃんだよ。よろしくね!」って
教えてあげなきゃって思ったもん。